存在意義

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「このままでは存在意義がないと思います」

とは、某金融機関の融資担当者のコメント。

聞けば、決算期の融資額が前期の半分に減ったとのことで、仕事師としての危機意識から出たコメントの様子。融資審査は厳しくなったのに、ノルマ予算は増やされる、他行に劣る融資条件のなか、「素手でどう戦えというのか」と悲壮感すら漂う感じ。

昨日、今日からのお付き合いではないので、同席できたアセットコンサルタント陣で「あーしたら、こーしたら」と忌憚のない意見を言わせて頂きディスカッション。

さて、そもそもは、

S銀行さんの不正融資の煽りを受けて、各取引業者の財務状況や販売方法の確認、そして過去の取引フローに不備がなかったか、チェックする方針が決まったとの事でのご来社。

査察させてくれ的な?

S銀行さんの不正融資に絡む第三者委員会の報告書は当然ながら全員で内容を共有しているようで、もはや報告書が金融機関側の危機管理マニュアルとなっている様子。

だからこそ最近は各金融機関、チェック項目や必要書類が増えて審査が長い。。。

今後は、取引先の信頼度によって融資条件や審査基準を変える方向に持って行きたい、とは、続くその担当者のコメントですが、金融機関が顧客を選ぶのみならず、介在する不動産会社や建築会社、そして管理会社をも選ぶ時代に突入、というところでしょうか。

今までも、金融機関側から「この不動産会社の仲介案件には融資できない」「この管理会社の物件には融資できない」などというのは少なからずありましたが、今後は益々増えていくのかもしれません。

それでは。

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